広告掲載をやめても、売上UPしている?
突撃サロンレポーターの田中優勝です。
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何度か登場いただいている美容室様ですが、今回は今注目のテーマである宣伝広告に頼らずに「自力集客」でサロンが支えられている今の状況を詳しく聞きに来ました。
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エリアとしてはまさに地域密着店。
朝からお邪魔して増田オーナーにお話を聞きました。
オープンからずっとお付き合いいただいております。これまでの色々と大変な時もお聞きしていますが、いつも前向きな姿勢で笑顔がステキなオーナーです。
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今回お聞きしたのはズバリこちら!
「HotPepp○r」の掲載やめました!でも売上アップしています!コレですね!
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早速、詳しくお話を聞いていきます。
T(私、田中。以下Tのみで)
「早速ですが、6月末でH○tPepperの掲載をストップしたとのことですが、まず理由を教えてください。」
M(増田オーナー、以下Mで)
「まだスタイリストが3名でパートスタイリストもいるので、常連さんの予約をお断わりしてしまうことが一番の理由です。」
T「そんなにお断りしてしまうことがあるんですか?」
M「はい。常連さんだけで予約が埋まってしまいます。今の3名のスタイリストでしっかりとお客様に対応していかなければいけないので、お断りしてしまったお客様へのフォローも心掛けています。こちらのノートでお断りしてしまったお客様のチェックをしています。」
※フォローのお電話により再度予約をお願いするノート。
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T「予約がとれないことで、大事なお客様の失客につながる可能性もありますよね。さすがのフォロー対応ですね。」
M「この状況では、新規のお客様をむやみに増やすことは自分達にとってもお客様にとってもよくないことですから。ありがたいことに、ご紹介や地域からのご来店で新規のお客様もいらっしゃるので、今は広告掲載をするべきではない時ですね。」
T「具体的に今まではどのようなプランでHPB(HotPepperBeauty)の掲載を行っていたんでしょうか?」
M「オープン当初から、そんなに上のランクではないプランで掲載していました。認知度も上がるし、Web上の露出としては効果がありますから。昨年はランクを上げて1年間やや高めのプランで掲載しましたが、集客効果は変わらないので必要性を感じなくなりやめることにしました。」
T「掲載をやめることに不安は?」
M「まったく無かったです!」
T「言い切っちゃいますね笑」
M「はい。実は、掲載当初からHPBのネット予約は動いてはいましたが、スケジュールは全て埋めてネット予約が取れないようにしていました。HPB掲載にネット予約が必須だからしょうがないんですけど、自社サロンのネット予約(弊社
GOYOYAKU MAGIC)があるのでダブルブッキングしてしまいますから。」
T「ご利用ありがとうございます(笑)!!しかし、HPBを全て埋めていたというのはちょっと驚きました。」
M「HPBからは『お客様が予約をとれないことがクレームになるから、予約枠を空けてほしい。』と何度か言われましたが、実際はお客様からのサロンへのクレームは無かったですね。もしかしたら、ネット予約できないから行くのやめようと思った人もいるかもしれませんが、本当に来たくなったらお電話をいただくか、サロンのホームページを見て、自社ネット予約を使ってくださっていたのではと思います。」
T「それならHPBのネット予約がなくても困らないですね。」
M「はい!依存していなかったので、不安は全くありませんでした。」
M「ありがとうございます。最近はブログを見てから来てくださっているお客様も徐々に増えてきていて、外部広告の情報だけではなく、自分たちのよりリアルな情報を増やしていくことの重要性を強く感じますね。」
M「はい!スゴく為になっています!」
T「お客様の反応は変わりましたか?」
M「変わってきています。『ブログ、すっごく読んでから来ようと決めました!』って言ってもらえると嬉しいですよね。今はお客様が自分で何でも調べられる時代です。キレイなだけのホームページや型通りの情報では何も感じてもらえず、結局どれも同じに見えちゃいます。やはり色々な個性ある本当の情報を発信していくべきですね。」
T「そういえば、新規のお客様の来店動機は、紹介・ブログ・ホームページが増えてきているそうですね。」
M「はい。今のお客様は、色々な情報から行こうと決められると思います。なので、最終的にホームページで来たとは言いながらも『HBPに載っていたのも見たけど、ブログが気になって、さらにホームページを見たらそこにもネット予約があるから行こうと思った!』と言われた場合は、何が最終的な動機だったか判断しにくいこともありました。だからこそ掲載をやめた今後は、多くのリアルな情報発信が必要だと感じています。ブログ書けば、それだけでお客様が増えると考えるのではなく、多くの情報を伝えて選んでもらえる可能性を高めると考えた方が良いと思います。」
T「今後、考えていることは?」
M「ホームページのTOPがいきなりブログってのも面白いかなと思っています。きっと普通の美容室のホームページは『如何にキレイに見せるか?オシャレに見せるか?』だと思いますので、違いが見せられそうだと思いませんか?」
T「面白そうです!貴重なお話をたくさんありがとうございました!」
M「今後ともよろしくお願い致します。」
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という感じで色々とお話をお聞きしましたが、PAUL様にとっては今は新規のために宣伝広告に力を入れるべき時ではないという判断であり、いずれスタイリストがデビューする時は、もちろん宣伝広告も考えられるとのことです。でも、その時にはデビューしたスタイリストだけが集客サイトのネット予約を取れるようにするなどの工夫は考えられているそうです。依存ではなく利用・共存ですね。
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ちなみに数字としては5名体制で生産性90万に近づくこともあるそうです。自社ネット予約は、毎月平均的に約3割以上のお客様がご利用されています。3割というと少なく感じるかもしれませんが、400人ご来店ならそのうち120人です。ネット予約によって120人分の電話を取らなくて済んでいます。次回予約もご利用されるお客様も増えているそうで、実際に土日の電話はかなり減ったそうです。
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紹介新規のリピート率も、65%~70%で推移しており、自力集客の比率が高いだけに非常に効率の良い新規集客と常連客重視のサロン運営によって高生産性の循環が作られているのではと思います。
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今回は色々なお話を聞かせていただきありがとうございました!今後ともよろしくお願い致します。
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地域密着サロンの理想像のひとつなのかも?ということを伝えたくて書きました。
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いつも読んでいただき有難うございます。
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