どうも田中優勝(まさかつ)です。誰それ?
と思ったら、
→プロフィールをどうぞ。美容サロンの、IT経営サポーターとでも言っておきます。
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便利だけに頼ると、見失っていることもあるのではというお話です。
(ただ、サロン利用者の便利さも考えると、一概に言えることではないので悩ましいところですが、あえて書きます。)
こんな感じの色で、ホームページなどから某サロン検索サイトのネット予約にリンクを貼っているケースも多いと思います。スタッフ個人のSNSプロフィールなどでも多いですね。サロンでは、サ△ンボードにて管理しているので、新規客も顧客も管理出来て便利です。お客様もポイントが貯まるからウレシイはず!(はず…?)
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先日の、
→サロン分析レポートブログにて、データ分析の結果から
「ネット予約の入り口が一つだと、実は…」という部分に、ご興味を持っていただいた方がいらっしゃったので、そこだけ掘り下げて書いてみます。
むしろ、その方に向けて書きます!
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まず、「実は…」ですが、
他のきっかけでサロンのことを知ったお客様も、サロン検索サイトのクーポンを利用したネット予約経由でのご来店になってしまう!
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コレ、実はホントに多くのサロンにあることなのでは?と思います。通りがかりで看板を見た方も、チラシを見た方も、紹介の方も、ホームページを見た方も、ブログを見た方も、インスタやFacebookを見た方も、み~んなが「HPBネット予約」に集中しちゃうんです。(これを集中させる仕組み自体はさすがですね!R社さん、ネット予約手数料2%も獲得です!美容業界全体から、年間約80億円が動いております。)
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ポスレジシステムで言う「来店きっかけ」の、ほとんどがHPBになっちゃうんですよね。お店の努力も、スタッフ個人の努力も、すべてココに集計されちゃう。当然R社さんからのレポートでも「やっぱり、このプランで新規が多く来ますね!」ってなりますよね。純粋な検索サイトでの集客数が把握できなくなる。
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スタッフに「紹介が大事だ!SNSやらなきゃ!地域の認知度を高めなきゃ!」と言っていながら、サロンではその努力の結果が正しく把握できない体制を作ってしまっている。結果が見えやすい検索サイトに集中しちゃうのはしょうがないですね。(まあ、なかなかわかりやすいレポート持ってきますしね~。)
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「こちらに通っている〇〇さんから話は聞いていたけど、クーポンがあったからHPBのネット予約で。」そんなお客様、いらっしゃいませんか?
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さらに…
検索サイトのネット予約を利用しているお客様には「サロン検索サイト運営会社の、最高のマーケティングによる、それぞれのお客様に適した内容の、他のサロンも探してみてくださいね!」ってメッセージがしょっちゅう届くようになるんです。もちろん、新規にも、既存客にも、常連客にも届きます。
私に届くのはこんなのです。メール本文では「白髪の気になるアナタに…」とか「オトナのビジネス・カジュアルに」とか、41歳のオッサンの心に響く内容です。
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結果として…
多くの新規客が、ネット予約で入ってくれることを最優先にしてしまい、実は顧客・常連のお客様が、予約を取りづらくなって、来店タイミングが遅くなる。さらには、失客につながる。
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常連さんから「忙しいそうだから、なかなか予約とれないですよね。」なんて言葉、出てきていませんか?
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ちょっと極端な表現ですが「自由な新規客の予約が、実は常連のお客様の時間を奪っている。」「クーポン目的の流動新規客が、年間10万円ご利用の常連客より優先されている。」という状態になってしまう。これは、ポスレジ分析すると結構そのとおりの傾向が出ています。
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上位40%のお客様が、サロン売上の80%くらいを構成してくれているのに、そこより残り20%のお客様へ大きな力をかけていると、上位40%のお客様の客単価や来店サイクルが成長しない。まだ成長の余力がある数値なのに。これはデシル分析っていう分析で明確になりますが、また別の機会に詳しく書きます。(参考①→
デシル分析・参考②
→来店サイクル短縮)
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弊社もシステム開発会社ですので、サロン様が便利になることにはどんどん取り組みたいです。幸いにも、協業しているネット予約システムとの連携で、HPBネット予約とポスレジの予約画面を共有管理することもできます。でも、そこでスタッフさんに言われることがあるのが「サ〇ンボードの予約表が基準なので、先にそっちを見て入力しちゃうんです。」ってこと。
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お気持ち、よ~くわかります!
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でも、それでは変わらないんです!私たちがお伝えしたいのは…
「将来的に、顧客の来店を最重要視する体制にして、失客しやすい流動新規客に頼りすぎないようにする。」という、地域密着サロンとしてのひとつの目的です。
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ず~っと、サロン検索サイトへの多大な集客コストをかけ続けたくはないはずですから!サロン・個人の力で、もっと成長できることを求めていらっしゃるはずですから!
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もちろん、サロンやスタッフによって「露出期・成長期」が必要ですので、状況に応じて目指す体制は変わると思います。でもやはり「常連重視・顧客中心・紹介中心・地域中心」を目指すことにより一つ目の成長が見えてくるはずです。なので、それを目的としてしっかり意識していただき、システムの活用を提案できるようにお話しています。
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長くなりましたので、次のブログで…
「では、実際にどうすればいいの?」
のヒントになりそうな事例をいくつか書いてみようと思います。
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