バランス?両立という方が正しいのかもしれませんが、何事にもバランスって必要かなと思っています。
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以前もこんな図を作ったことがあります。
多くのサロンオーナーとお話していて、何となく思いついて、まとめて、しっくりきた図です。SNSなどで情報が氾濫する時代に、お店の中の技術・知識を磨くことはもちろん重要ですが、それを伝える努力、結果を分析することもバランスよくやっていくべきかなと感じて、この図にたどり着きました。
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やっぱバランスって、大事です。
という訳で、「仕組みと個性のバランス」について書いていきます。どちらかというと、中小規模サロン様に向けてのお話かなと思います。成長しているサロンということを、「スタッフが続けられて、成長して、お客様も増えている。」という視点で考えてみます。
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「新しい商品・技術・サービスが出た!」
→これはいいぞ!と思っても、それを求めるお客様も色々。それを得意にできるスタッフも色々あるのでは?
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「リピート率が上がる仕組みがあった!」
→まずはマニュアルどおりはもちろん重要!一言一句カンペキに!でも、スタッフの個性を失ってしまうのは、良さを失うことになりかねないのでは?
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「客単価が上がる仕組みがあった!」
→きっと、役に立つ取り組みのはず。でも、改めてお客様のことを見てみないと。ウチのスタッフが取り入れられる内容なのか?
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「新規集客できる仕組みがあった!」
→多く集められるのはもちろんありがたい!でも、それによって常連客は困らないかな?スタッフに無理させることにならないか?
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「SNSがもっと活かせる手法があった!」
→これからは重要なツール!絶対に活かしていくべきだが大変そう。まずは続けるためにも、楽しく取り組めるような方法はないだろうか?
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ざっと書きましたが、バランスを考えるのってこんな感じかなと。私が書くまでもなく、お客様・スタッフのことを考えていらっしゃるオーナー様がほとんどだとは思います。さらに、仕組みをカンペキに浸透させることで成長している経営者様も多いと思います。
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でも何となく、「成長している」場合って、どこか「許せる」部分があってうまくいっているのかなあと感じております。
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こんな話をしていると「でも、言うとおりにできないとイラっときませんか?」とか、「それで成果が出なかったら、スタッフのためにもならないんじゃないですか?」とか、「生産性上がらないと意味ないですよ!」と言われることもあります。
確かにその通りです。でも、教わる側も一人の個性ある人間なので、カンペキに同じことができる方が珍しいと考える。身について成果を出すために少し遠回りが必要なスタッフさんもいらっしゃると考えてみる。あと、「ハイ!ハイ!」って言ってる場合でも、実は意外と無理してるかも?「ホント?無理なら言ってね。」って嬉しいはずです。
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経営者になる皆様って、やはりスゴいんですよ!元からセンスがあったり、センスを身に着ける人一倍の努力ができたり、時間を惜しまなくても続けられるメンタルや体力があったり、やっぱりスゴいんですよ!
そのスゴいオーナー基準だけでは、なかなか大変な時代になってきたんじゃないでしょうか?私達のような「カラスは白と言われたら白!」という、昭和世代じゃなくなってきているんでしょうね。(言い過ぎですかね?)
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なので、ちょっとユルっとしてみて「仕組みと個性のバランス」を考えながら、「デキる子ばかりじゃないからな~」と伝えていくと、うまくいっているのかな~と思います。
「いいヤツばかりじゃないけど~わるいヤツばかりでもない~」て感じですかね?どこかで聞いたようなフレーズですね。
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ちなみに私のデータ分析勉強会では、そんな伝え方です。悪い数字って、淡々と説明すると、実は見た本人が最も「ビクッ」てなってしまいます。そこで追い打ちをかけるわけではなく、ここはまだこれから伸ばさなきゃいけない部分。他の良い数字の方を参考にすれば、成長のヒントが見つかるかもしれませんよ。みたいな伝え方を心掛けています。そうすることで「数字を見ることの意識」が芽生えて、自分を客観的に見ることができれば、成長のお手伝いができればと思っています。
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「仕組みと個性」「ルール徹底とユルさ」のバランス?そんなことについて考えたことを書きました。いつも読んで頂き、ありがとうございます。