もちろん、今の「労働環境」に、スタッフさんが満足していることが大前提ですが、貴店の「採用・育成」の良さや特徴を、少しでも多くの人に知ってもらうことができれば、きっと「来てほしい・一緒に働きたいスタッフ」が増えていくきっかけになるのではないでしょうか?
1.今いるスタッフさんの「ご縁」は?
今のスタッフさんは…
*どんなきっかけで採用?
*どこの高校・美容学校出身?
*どこの美容室から転職?
改めて、それぞれについてしっかりとお話してみたことはありますか?スタッフさんによっては聞きにくい部分もあるかもしれませんが、長く採用が続いているサロンのオーナー様とお話していると、こういう情報をしっかりと把握されていて、それを次にもつなげているっていう印象があります。もちろん、求人広告や媒体を使うことも重要ですが、実はこういう小さな「ご縁」をまず確認してみることが、実は地道なスタッフ増につながっていくのでは?と感じます。
。
2.今ある「ご縁」をもっと発掘できる?
で、そういう身近にある「ご縁」を明確にできたら、それぞれに何らかの方法で絡むことができるのか?考えてみてはどうでしょうか?
*オーナーの出身校の先生に挨拶は?
*スタッフの出身校の担任に挨拶は?
*前職の美容室の仲間はいないか?
*同じ美容学校出身の友達はいないか?
そして、スタッフさんが貴店に満足しているとしたら、その一部分でも伝わるような何かをカタチにしておくべきでしょう。今や、紙媒体の資料よりは「スマホ」で人に見せることができるツールにしておく方がよいですね。すぐに見せることができて、さらに何度も探したり確認したりできるという点では、スマホサイトやSNSへの投稿は便利だと思います。
。
3.そして「ご縁」を広げてみては?
この「ご縁を広げる」というために、今は重要になってきたのがSNSですね!もちろん、口コミで地道に広がっていくこともまだまだ重要ですが、スマホの登場で世の中の人達がリアルな「通話」をすることはかなり減っています。代わりに「スマホ」による文章・画像での伝達が圧倒的に増えています。「もう、多くのサロンがやっているから遅いでしょ?」と言わずに、これからは情報を伝えるために必要なモノという認識で取り組んでおくべきです。
とある多店舗サロンの採用担当マネージャーに聞いた、インスタ投稿の工夫ネタを書いておきます。若いスタッフの練習風景を撮影してインスタすることが多いそうなのですが、練習時には私服が汚れないように学校の練習服を使ったら?と言うそうです。で、その出身学校の服で練習している姿を撮影して投稿する時に「#〇〇美容学校」とハッシュタグをつける。そうすると、たまたま見た美容師さんも「あ、私と同じ学校出身だ!」と気づくそうで、問い合わせのハードルが下がるとのこと。大型店も、実は地道な工夫をされているんですね。
。
4.イイことは、しっかり発信するべき!
ここで、貴店の雇用・育成の良さを明確にしておくべきですね。ただ、そういう条件面だけではなく、やはり働いているスタッフさんの「リアルな言葉」が、きっと若い美容師さんに響くはず。若い美容師さん同士で「ウチのサロンは社保完備とか、福利厚生が充実してるから~!」なんて言葉はほとんど聞きません。3人で開業して2年たった今、6人になったサロンがありますが、そこは求人広告費¥0でした。インスタ・ツイッター・知人の紹介でスタッフ採用につながっているんです。いつも「楽しい」や「元気」に働いているスタッフさん達のSNS投稿が多い印象があります。条件面は親世代への対策としては重要ですが、若い美容師さんには「イイこと」「楽しいこと」が、しっかりと「見える」ことが、採用にもつながってくる時代なのでしょう。
。
5.で、続ける!
やはりコレですね!そういう地道なことを継続できるかどうかで、採用につながる確率も上がってきます。始めてすぐにポンっと結果が出ることは非常に稀です。人の目に留まるような「リアルな行動」も「バーチャルな情報発信」も、継続することで積み重なってきます。どちらかが抜きん出ていれば、もしかしたら早く大きな成果につながるかもしれませんが、そこはやはりなかなか大変。なので、毎日ではなくても、3日に1度でも、1週間に1度でも、やはり「続ける」ですね。そうしていくことで、貴店の「来てほしい、一緒に働きたいスタッフ」が明確になるコンテンツが蓄積されていきます。学校への挨拶なども、あえて就職活動が活発になる時期ではなく、あまり関係ない時期にも2回くらい訪問する。そうすると、他が来ないのでじっくりと話ができて学校も覚えてくれる。そんな地道な継続が、今後の貴店を支える「まだ見ぬスタッフ」につながるはずです。
。
いかがでしょうか?