業種としては、美容サロン専門のポスレジ屋です。が、セミナー講師・営業マン・情報発信・経営サポート・コンサルティングなどなど、色々と活動しております。詳しくは
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個人的な業界予測その③です。
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それぞれ『人との連鎖』という言葉を使ってきましたが、やはり美容業界は『モノ』ではなく『人』の方が重要だと思っています。なので、よほど革新的な「今まででは絶対にありえない!」みたいなモノ(技術・商品)が出てこない限りは、モノが人より重要になることは無いでしょう。(モノ重視のサロン経営では、結局は先行者利益を得られなければ、世の中に普及したモノとして価格競争になっていくと予想されます。)
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もし、こんな技術が出たら・・・
「アナタの髪を1回撫でるだけで、ダメージもクセも無くなり、思い通りのツヤサラに!ナデスト君!」
「出ました!第2弾!今度は1回巻くだけで、思い通りのパーマスタイルに!ナデカル君!」
(ネーミングセンス無し…)
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結局最後は「どこが安いのか?」になっていくでしょう。しかも、こんな技術が出てしまったら、もはや美容師さんの技術力で勝負ではなくなりますね。その機械を買って自宅でやっちゃうかも?だからこそ「あの店で、あの人に、やってほしい!」をしっかり身につけないと、ご来店さえしてもらえない!
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カラーは、もしかしたら「誰でも塗れば希望通りの色に!しかもダメージレス!」とか、本当に近い将来に実現してしまうかもしれませんね。(あくまで薬液知識や毛髪理論などを度外視した、個人的意見です。)
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そうなると、もうカンタンにモノが手に入る仕組みを持っている、Amazon・楽天などのWebショッピングサービスが利益を確保しちゃいそうですね。(開発メーカーさんが「絶対に美容室にしか卸しません!価格も絶対に変えません!美容師さんにしか施術許可を与えません!」っていう商品にしてくれたら、防げるかもしれませんが…)
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というように「お金」は「情報」が早いところに先行利益が入る。それで、世の中に幅広く知られてしまうと、「モノ」が「カンタンに安く手に入る仕組み」を持っているところが利益を得やすくなる。
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美容業界だけに限らないことですが、結局は消費者行動のフロントを握っているところが「お金」を得ることになるでしょう。ホットペッパーもまさにそうですね。お客様が「美容室を探してネット予約する。」という、フロントをこれだけ多く獲得しているから、その仕組みを使うのにお金を払う。
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実際には、その仕組み(ホトペ)だけではなくてもお客様の予約導線は作れるはずですが、今や「美容室を探す=ホットペッパー」という構図が、お客様の当たり前になりつつある。若い人たちは「ネット予約はホットペッパーしか無い!」とさえ思っているかもしれませんね。そういう図式に対抗する労力よりも、むしろ便利なインフラに乗って新規客を獲得するというのも、それはコストのかけ方の一つでしょう。
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でも、既存のお客様にはやはり「ご新規のお客様より、優先して予約をとっていただける。」という、そのサロン独自の『情報』をお客様にしっかりと伝える労力をかけることで、地域密着サロンは固定客という『人』を、しっかりと確保できるのではと思います。
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私は、ポスレジ・ネット予約などのサービスを美容室に提供する側なので、このような事例になりましたが、とにかく新しくて良い「モノ」は、これからもたくさん出てきます。そして、その情報をいち早く得ると先行利益は得やすい。しかし、その先行利益というものは、なかなか誰もが得られるわけではない。なので、普及して誰もが販売できる「モノ」に、自店・個人独自の価値を「情報」として伝えられることが、価格競争に巻き込まれないように「お金」を生む。
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先行者利益という「お金」を得るために、その「情報」をいち早く得ようとするには「情報」が集まる場所に、リアルだろうがWebであろうが『アクセス』することが必要!逆に、お客様に価値を伝えて、その労力と価値に見合った「お金」をいただくためには、その価値を理解してもらえる「情報」を伝えることが必要!それができないと、価格競争に乗るしかない。
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そんなことが加速するのではと思います。