毎回、違う美容室に行きます!
通う理由が見つからないので!
美容業界オンリー19年目の営業マン。
田中優勝です。
業種としては、美容サロン専門のポスレジ屋です。が、セミナー講師・営業マン・情報発信・経営サポート・コンサルティングなどなど、色々と活動しております。詳しくは
≪プロフィール≫をどうぞ。
。
いつもは美容室のリピートについて書くことの多い私ですが、逆に今回は以下のようなお話。
43歳2男児の父である私、20代前半の女子とは、もう文化も生きてきた世界も違います。
。
ふと、冒頭の質問をしてみたところ、なかなか驚くような新鮮な意見が返ってきました!そんな会話の一部を書いていきます。
。
私「Mさん、美容室っていつもどこに行ってるの?」
Mさん「毎回違うところに行きます!」
。
「え?行きつけの美容室は無いの?」
「はい!ありません!毎回、違うところに行こうって決めてます!」
「ホットペッパーで探して?」
「はい。先の予定をあまり決めたくないので、行きたいな~!と思ったら、探してここにしよう!とか。」
「わりと当日予約とかってこと?」
「はい。あ、渋谷とかだと、モデルでとか声かけられる時もありますし、そういう時もタイミングが良ければ行きますね。」
「へえ~。特にこだわりは無いの?」
「私、前髪は自分で切りたいし、触ってほしくないので。で、長さもそんなに変えないので、整えて軽くしてもらえてカラーしてもらえたら、それでいいかなって。」
「ダメージのケアとかは?」
「毛先は切ればいいし。それに、どこもそんなに変わらないじゃないですか?」
「あ、そ・そう・・・。」
「でも、学生の時に1回くらいは同じところに通いましたよ。1年くらい。」
「で、何でそこはやめたの?」
「担当の人の移動があったので。じゃ、またもういいかなと。あ、でも決めている人の方が多いとは思いますよ。」
。
とまあ、そんな感じで話していました。私、かれこれ同じ美容室に10年くらい通っています。正直、もう他でカットするイメージが描けないんですよね。そんな私の人生の、半分くらいを生きてきた若者女子のご意見が非常に新鮮で勉強になりました。さらに、話は続きます。以降は、印象に残った話を抜粋していきます。
。
「もし3~4回行ったら、その後で『あ、こんにちは!』みたいに行けるし知っているって感じですけど、2回目とかで『あ、来てくれたんだ!』みたいなのが、なんだかイヤじゃないですか?」
。
「仕上がりの後に『また来ますね!』とか言いますけど、もう行かないって決めているから、適当にいい顔できるってありますよね。」
。
「次は行かないって決めてるから『これからデートなんです!』とか、適当に言う時もあるんですけど、そんな時に『じゃ、カワイイって言われるようにしますね!』って、セットとか頑張ってくれる人もいますよね。」
。
「私、自分のこれくらいでいいっていう長さと色があるから、そこからそんなに違わなければ、どこでも同じじゃないですか?」
。
「価格ですか?だいたい、カットとカラーで1万以上ですね。安いところですか?う~ん。何となく、感覚として行きたくないですね。」
。
「こんな感じで考えているから、特にここじゃないといけないっていう『通う理由』って無いですよね。」
。
なかなか、リアルなご意見です。そもそも「行きつけの美容室を決めない。」=「リピートしない」って決めているということ。これがまず非常に驚きでした。まあ、少数派かもしれませんが、そういう考えのお客様も一定数は存在しているということですね。
。
これ、居酒屋に例えると私も同じことしてるなって感じました。ビールとおつまみがあればゴキゲンな私は、雰囲気とかもほぼ気にしません。1杯ごとに料金を気にしながら飲みたくないので、基本的に「飲み放題」を選びます。あ、短時間で食事したいだけの時は別ですよ。私のニーズとして、ビールが値段を気にせず飲める。それに合う適当なつまみがある。お店の雰囲気は気にしない。じゃ、今から行けるところはどこだ?よし!「ホトペで検索!」ってなりますね。
。
今日は、一緒にお食事する方をしっかりとおもてなしする時だ!っていうとき以外は、だいたいこんなチョイス方法です。そのチョイス方法と、20代女子の美容室チョイス方法が、何となく同じ傾向とは。これは、何だか色々と考えることろがありますね。
。
*通う理由が無い。
*毎回違うところに行きたい。
*次、行かないからイイ顔できる。
*私には、どこもそんなに違いは無い。
。
はい。実は、このお話は弊社に入社してまだ1カ月の女性スタッフのご意見です。もう、美容業界19年の私とかは「おいおい!そんな、美容師さんは一生懸命やっているんだから!リピートって重要なんだよ!」って、言いたくもありますが、そんなことは美容業界1ヵ月目の21歳には関係ないです。だからこそ、こんなリアルな話がきけることが勉強にもなったし、逆にこんなことを考えました。
。
「こんなお客様をリピートさせるにはどうしたらいいんだろう」
「そもそも、そういうお客様が来ないような集客をすべきかも?」
「そういうのを先に見極められたら、ムダな努力をしないですむ?」
「でも、安いところには行きたくないっていう、価格への考え方だし。」
「でも、そんなお客様もいるっていうことを知るのも経験のひとつだし。」
。
お客様の在り方も自由なので答えは無いですが、何だか色々と考えるきっかけになりました。ちょっとまとまりが無いですが…
。
誰か、そんな21歳女子に、
「私のところに来てくれたら、きっと通い続けたくなるよ!」
と言ってくださる方、いないでしょうか?
。
そこにも「リピート」を追求するヒントが見つかるかもしれません。
。
本人です。許可を得ています。
「近いですね…」と、撮影時の距離感をややツッコまれました。
。。
そんな、20代女子のリアルな意見に学びつつ、色々と考えているサロンポスレジ屋の営業マンの書いた著書もあります!
皆様のサロン、スタッフの皆様が…
リピートビジネスとして、地域ビジネスとして、教育ビジネスとして、より効率よく繁栄・成長されることを願っております。。