2018/03/30
今回の伝えたいこと。
経験とビジョン!
円満な卒業!
。
あまり私の立場で書くべきではないかもしれませんが「独立開業」について触れてみたいと思います。
サロンポスレジや、ネット予約システム等の販売をしていると、多くの独立開業の機会に出会います。そこで開業後の企業成長・発展などについて、感じたことについてデータ屋視点で書いてみます。
。
勝手に、主な3つに分類します。
①最初から、独立が目標!
②もっと自分ならできる!と独立。
③ここにいるくらいなら…と独立。
。
もちろん、他の様々なパターンもありますが、まず①から詳しく書きます。
。
①最初から、独立が目標!
この場合、ある程度大きく展開されているサロンからの独立が、比較的うまくいっているのではと思います。集客・経営・育成など、やはり経験できることが多いでしょう。
単店舗でも、もちろんそれらが充実しているサロンもあります。オーナーの人脈が広かったりすると、他では得られない経験などもあります。
ただ、やはり得られる経験に違いは出てくるでしょうし、店舗展開などの際に出店などを間近で見ることができるのも貴重な機会です。
。
そして、きっと経営者の方がある程度「独立」に理解を持たれているはずで、それなりの規定もあります。長い経営の中で、そのような場面を何度も経験されていますから、お互いに良い方法を知っていらっしゃる方も多いはずではと思います。
。
とは言っても、経営者としてどんどん独立してほしいわけではないはず。店長など、幹部として育って欲しいし、会社を支えてほしいはず。なので「ここに居て、もっと幸せになってほしい。」という想いが伝わり、成長を続けられるなら、そのまま共に成長するべきでしょう。
やはり、独立は大きなリスクも伴いますから。待遇もよく、自身の成長の場となり、求め、求められる場があり「最初から、独立が目標!」という気持ちよりも魅力的なら、共に企業成長を目指しましょう!
。
ただ、「将来的には独立したい!」と考えられる方の多い業界だということも現実です。なので、それを伝えておくのも必要ですかね。(って、現実問題なかなか大変かもですね。)
。
ちなみに、実際に大手サロン様から独立された皆様とお仕事させていただいていると、まず大きく感じるのは「数字への意識」ですね!
単純に「売上・客数・客単価」だけではなく、「リピート率・来店サイクル」などにも敏感です。そして、売上に対してもオープンです!
「ウチ、今このくらいで、今年はこのくらいやりたいんです!だからデータ分析では〇〇なことをスタッフに伝えてほしいんですよね。」
という感じですかね。営業マンとして見習います!頭が下がります!
。
多く経験して、その経験から将来のビジョンを持ち、企業としての成長を目指して進んでいく。もちろん、計画通りにいかないこともあると思いますが、経験が助けてくれるのではないでしょうか?
。
そしてやはり、前オーナーとの円満な関係。これが重要!スタッフのこと、集客のこと、エリアのことなど、やはり独立される皆様と同様に前オーナーにとっても死活問題!独立後も、お互いによい関係を維持できて、相談できたり、お互いの成長を助け合えると最高ですね!
。
キレイごとと言われるかもしれませんが、
とある激戦区で、10年勤務したスタッフが、同エリアに出店される時のお話です。
オーナー(以下「O」)
「田中君、今度スタイリストのA君が独立するんだよ。もうスタイリストとしても7年。アシスタント時代からだと10年。しっかり貢献してくれたからねえ。」
田中優勝(以下「優」)
「そうなんですね!それで私は、今日は何をお手伝いすればよいでしょうか?」
O「A君の顧客リストを出してあげたいんだよ。ただ、中にはウチの店が好きで来てくださっている方もいるから、どうしたらよいかな?」
優「そうですね~。データで判断するとしたら、Aさんのお客様の年間売上上位50%くらいをデシル分析でリスト化してはどうでしょうか?」
O「なるほど。それだと、ほとんどA君を支持しているお客様ばかりだろうね。わかりやすくていいかもしれないね。」
優「でも…いいんですか?上位50%だと、売上の80%以上ですよ!自分で言っておきながら、かなりの売上比重ですが…」
O「うん。それはA君の作ってきたものでもあるから。その上位50%のお客様にも、中にはウチに戻ってくださる方もいるかもしれないし。」
優「そうですか。何だか、これからもお互いによい関係を続けられそうですね。素晴らしいです。」
O「もし、たくさんウチにお客様が戻ってきたら、逆にA君に喝を入れに行かなきゃいけないかもね(笑)」
優「ですね~!では、リスト作らせていただきますね。」
O「あ、ポスレジとネット予約、A君にも勧めてみなよ!」
優「ありがとうございます!」
。
その後、独立前のサロン様は次のスタイリストがしっかり成長して、翌年もほとんど売上ダウンしませんでした。
独立したAさんは、事前に一緒に働きたいと言っていた前サロンのスタッフ以外は、新しく採用して順調に売上を伸ばしています。
こういう関係でお互いが成長する状態、イイな!と感じました。
。
長くなりましたね。
②③は近々、別に書こうと思います。
。
「独立・開業」時の、経験・ビジョン・円満な卒業、この大切さを伝えたくて書きました。