まずは、長男(中3)の2023.夏について
①サッカー部引退⚽
2023年8月20日。最後の大会で敗戦。中学校入学から2年半のサッカー部としての活動は、この日をもって引退となりました。
今でこそ、サッカーに対してやる気MAXな長男ですが、実は小5までは何となく続けてました。フィールドプレーヤーとしては、チームで一番ヘタッピ。小6でGKを始めて、スポ少の6年生5人の中で、チームの役に立ちたいという意識が芽生えたのかな?正規の練習以外に、親子で自主トレしまくり、一気に身長も伸びたこともあって「GKでやっていくぞ!」と本気になった感じです。ちなみに、親の私から「GKやれ!」と言ったことはありません。本人のフィールドプレーヤーとしての能力やチーム事情もあり、当時のコーチの一言でGKを始めました。小5のはじめ頃までは「絶対GKなんかやりたくない!」って言ってましたから(笑)
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そんな感じで、周りに比べると意識は低く、クラブチームに進む選択肢は無し。親子共々「やるなら部活」と決めていました。で、同学年のサッカー部で、小学生からガッツリとサッカーやってたのは4人。他は未経験とか少しだけやってたとか、経験値も意識もバラバラなメンバー。3年生が引退した夏以降、体も大きくパワーもあった長男は、GKの先輩がいたので1年の頃の主なポジションはDF。2年の途中までDFやったおかげで、GKに必要なフィード能力やキック力も身に付いたのかも?身長は現在173cm。私は174.3cmなので、もうひと伸びで追い抜かれます。
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先輩の引退後、顧問の先生より主将に任命される。個性豊かなメンバーをまとめられたのか?は、仲間の判断に任せるとします。途中「先生がいないと、俺の言うことなんか聞いてくれんやつもおるし!」と、愚痴を言うこともありましたが、主将としてよく頑張ったのではと思います。
1人だけデカくて服も違うので、何だか指導者の1人みたいになってます。
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ちなみに、私の中学生時代は野球部の主将です。愛読書はキャプテン翼でしたが、イナカすぎて学校には野球部しかなかったんです。自分なりに一生懸命でしたが、ライトで8番。控えのキャッチャーという、何とも微妙な主将でした。
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②最後の試合は●0:15
これまでの2年半、負けることの方が多かったですかね。サッカー経験者が揃うチームにはなかなか勝てない。攻められることが多いのは、GKとしては成長につながりますが、やはり勝利と言う結果はほしい。何度も対戦した相手に、僅差で破れ続けていたのも見てきました。でも時には、小さなカップ戦で優勝して、歓喜のトロフィー獲得という瞬間もありました。
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でも、最後の試合結果は、相手が格上とは言え●0:15という大差での敗戦。
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相手は小学生から「サッカー上手くなりたい!」と本気でやっている子たちが、良い指導者がいるからと集まってくるような、今大会の上位進出も期待されるクラブチーム。ちなみに相手チームのGKは、同じGKスクールで何度も会っていて、小学生の時も対戦しています。本人なりには、個人としてGKとしてなら、今は負けていないんじゃないかと思っている様子。でも、サッカーはチームスポーツ。チームとしての完成度・個々の能力・基本的なプレーなど、すべてが上回る相手との対戦。開始わずか1分で豪快なミドルシュートを叩き込まれ失点し、その後も攻められ続ける。小学生から一緒にやってきた頼りのDFの子も、個人技で上回る相手に何度も抜かれる。いつも「あいつが抜かれるレベルのチーム相手だと、うちはどうしようもなくなる。」と言っていた通り、圧倒的に攻められる。無理もない。長男の所属する中学校は、1年生がスタメンになることもある。失点を重ね、前半で0:5と勝負あり。でも「1点返すよ!やろうよ!」と後ろから声を出し続ける。しかし、いつもより集中力が無くなっているのか?少し雑に見える気になるプレーもある。
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あとで聞いたのですが、長男は前半の途中で熱中症っぽい症状になり、頭痛と吐き気に悩まされながらプレーを続けていたとのこと。それでも、得意のキックで何度もカウンターの起点となり、数本のシュートにまでつながるシーンはあったが決まらず。無情にも失点を重ね続ける。最後にボールをキャッチして、大きくパントキックした直後、グラウンドに倒れこんでいる姿を見て、やり切ったんだな。と拍手で試合終了の様子を見送りました。
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試合後。
「ずっと頑張って守ってくれてたのに、俺が1点も取れなかった…」
と、小学生の頃から家によく遊びに来ていたFWの子が、涙をこらえながら私のところに来て言ってくれました。他、サッカーは中学校で辞めるつもりだった副主将は…
「俺、高校でもサッカーやろうかな。」
と一言。この部活メンバーでの最後の試合で、それぞれが何かを感じ、何かを得たのでしょう。
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③それでも強豪校を目指すのか?
実はこの夏は、県内ベスト4に進出するような強豪高校サッカー部に絞って、体験参加を続けています。岡山では、2023年1月9日に学芸館高校が全国高校サッカー選手権で優勝しています。なので、県外からも強豪高校には良い選手が集まってきます。我が家の長男は中体連の部活生で、特に目立った実績はありません。1年生から中体連のトレセン活動には参加していましたが、チームとしては県大会出場も一度も無し。個人として、中体連の部活生のみを集めた県内の選抜チームに入ったくらいです。だから県内のクラブチームを見渡せば、他の強豪チームに上手いGKは当然何人もいる。
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「それでも強豪校進学を目指すのか?」
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その意思は0:15で終わっても全く変わらない様子。「それは無謀でしょ!」そう思われても仕方ない。でも本人はやりたいそうです。
ある強豪高校サッカー部の体験の様子です。体の大きさや態度なら、高1に混ざっても違和感はありません。たまに味方に鋭いパスを出して、GKとしてキック能力に自信があることをアピールしていました。
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ちなみに私は、高校生からサッカーを始めたのに「まだ上手くなれるんじゃないか?」と、自分の可能性?を信じて19歳で単身ブラジルに行き、1ヶ月プロ選手養成学校でサッカーしてきたことがあるんです。まぁ良い経験でしたし一生の宝物ですね。そんな無謀な「チャレンジ精神」を、長男も引き継いでしまったのかもしれませんね。今後も秋の終わり頃までは、強豪高校への練習参加を続けるそうです。
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長男よ!
『0:15から這い上がれ!』
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お次は、次男(小5)の2023.夏について
①初めての2泊3日の高知遠征⚽
春から始まったトレセン活動。各チームから数名の選手が選ばれて選考会に参加して、その中で合格した子だけが参加し続けるという、子供達にはなかなかシビアな世界です。今回の遠征は約60人のトレセンメンバー全員が参加。これまでの活動では、その60人のグループの中でも、わりと上位グループで紅白戦に出ていることが多かった次男。本人なりには「俺、結構やれてる!」という意識で参加していました。
息子2人ともGKだと観戦しやすい。1人だけ、服の色もやっていることも違う。ホントに変わり者親子です。
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次男がサッカーを始めたのは小2。うまくいかないと練習や試合を途中で放棄。ベンチに下げられると大声で騒ぐ。負けて悔しいと泣いて暴言を吐くなど、小3の終わり頃まで相当ひどかったです。何度も「もうイヤだ!やめる!」とよく泣きわめいていましたが、落ち着くとまたやりたいというので続けていました。
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GKについては最初は私や長男の真似事で、自主トレについてきて遊びでやる程度でした。でも子供って、イメージから学ぶことが多いのかもですね。たまに試合でGKやると他の子より止めれる。で、強い相手の時には「俺GKやる!」とか言い出して、いつの間にかGKになっちゃいました。次男にも私から「GKやれ!」とは一度も言ってません。
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GKを続けようと思ったのはきっと小4の時。当時スポ少最強チームと言われていた相手に「0:5」で負けた試合がきっかけかも。そのチームにはプロサッカー選手の息子の双子の兄弟がいて、他の子も上手くて攻められっぱなしのボコボコ状態。その中で失点も多かったですが好セーブも連発して、負けたのに「やり切った!」とスッキリした顔。で、試合後の挨拶が終わって、相手の何人かに「キーパー上手いな!何本も止められた!」と言われました。たぶん「俺、やれるわ!」とスイッチが入った瞬間だったと思います。
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②Bチームスタート。さらにCチーム降格
そんな問題児の初の遠征。親の(特に妻の)心配とは裏腹に、能天気に「楽しみ!」と言う気持ちで出発。本人も「俺、やれるわ!」的なメンタルでした。ところが、初日から本人としては納得いかないスタート。これまで基本的に上位グループだったのに、遠征初日は「Bチーム」で試合出場。実はこの遠征の少し前から、Jリーグのジュニアチームから2人のGKが参加。地域のスポ少所属の次男坊は、よほど目立った実績が無いと序列は下がります。で、4つのグループの「Bチーム」で、JジュニアのサブGK(と思われる)と一緒に試合出場。
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ソロキャンプがてら、高知まで別行動で観戦に来た私に「今日、俺Bなんよ~」と、残念そうな表情で話す。これが波乱の初遠征の始まりでした。初日、雨でグラウンド状態が悪く、GKにはやりづらかったのかも。さらにBスタートでテンション下がり気味だったことがプレーにも明らかに出てしまう。全力で飛びつくべきボールを、雑に足で処理してしまう。積極的に前に出て、シュートを打たれる前に防ぐようなプレーも少ない。1回でキャッチできるボールを、ポロポロと弾いて余計ピンチに。観戦している私も「気が抜けてるな。」と感じました。とは言え何とか初日は終了。他のメンバーとの宿舎での生活は、きっと楽しい時間だったのではと思います。帰ってきて、その辺りの話は楽しそうでしたから。しかし、朝のメンバー発表では・・・
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「Cチーム」でスタート。
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泣き崩れ、他のメンバーに合流できず、本人がコーチに頼んで私に連絡が来る。現地にいることを伝えていたらしく、少し遅れて会場に向かい次男を励ます。
「これも経験。昨日はBの試合でシュート打たれるの少なかったのに、イマイチなプレーもあったよ。それより、Cでシュートいっぱい打たれて、自分の感覚を取り戻したらいいじゃん。強いチームに負けないように、後ろから盛り上げるの得意じゃろ!そういう意味でも、今から気を取り直して頑張らないと、明日はさらに落とされるよ。ほら!行け!!頑張ってこい!!!」
泣きながら立ち上がって合流。結局、その日も4試合に出場。最後は笑顔で楽しそうに戻ってきました。他のカテゴリーの試合も見ていましたが、やはりAのGKは上手い!そしてBのGKも頑張っていました!そして最終日は…
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変わらず「C」で、また泣き崩れる。
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まあ、悔しいという気持ちを出せることも大事ですが、今日は私が慰める出番はあってほしくない。朝のメンバー発表が見える場所で見守る。仰向けになりリュックで顔を隠して悔しがる。コーチ陣に励まされ一度は立つが、まだ他のメンバーに合流できない。他の子達に合流しないといけない時間が近づいたので、やむを得なくコーチに許可を取り次男に声をかける。
「昨日と同じ!他の子も頑張ってたから、そりゃお前だけ上手くいくはずないよ!ここから、どう頑張れるか?が見られてるんだと思うよ。昨日はいつも通りの良いプレーも出てきてたじゃないか!だったら、今日を最高のプレーで終わらなきゃ!ほら!!頑張れ!!!」
泣きながら立ち上がって会場へ。この日も結局、試合になると楽しそうにやってました。そして最終日は、この3日間で一番のプレーぶり!ナイスセーブも出る!前への飛び出しもGood!時々、狙い通りのキックも見せる!これが初日にできていれば…と、言いたくなる出来でした!何だかんだとありつつも、楽しく無事に2泊3日の遠征を終えました。
トレセン全メンバーや対戦チーム全員が集まって最後の挨拶。150人くらいいたのかな?
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あ、私も無事に2泊3日のソロキャンプを終えました。
高知まで行って2日間ソロキャンプしながら観戦したのは、おそらく保護者の中で私だけでしょう(笑)
色々ありましたが、良い成長の機会だったと感じています。親バカ目線も少し入りますが、一応長くGKしている私から見ると、BのGKには負けていない。AのGKには体格や経験値で負けてるかな?でも、子供の時の成長速度は人それぞれで、頑張れば届かない実力差ではないという感じ。そんな中で「俺、やれるわ!」と、やや調子にのっていたかも?
きっとトレセンのGKコーチも、そういうところを見てくれていたのでしょう。初日のテンション低い状態の集中力の欠けたプレーや言動を見て、きっと「これは今のうちに、少しお灸をすえておく方がよいかも?」と、考えてくれたのかもしれません。
コーチに慰められても立ち上がれず。チームのみんながいなくなったところで私が声をかけて合流させるという2日間。結果、高知まで行って、私の出番が2回もあったのは少し残念でした。それでも試合に出場すれば本人なりに頑張り、良いプレーができた日もありました!そして最終日、コーチから一緒に連れて帰ってもよいと言われたので、一応「一緒に帰るか?」と聞いてみました。すると「いや!みんなとバスで帰る!」と即答。何だかんだで、やっぱ楽しかったんですね!!!
今後10月・1月と、トレセンの中で選ばれたメンバーだけの遠征もあります。ここまで「俺、いけるわ!」と自信を持っていたことは、決して悪いことではありません。しかし、それが“甘え”や“驕り”になると成長速度は遅くなります。これからもA・B・C・Dとカテゴリーは分けられます。でも、自分がどこになろうが、とにかく「全力!本気!」で取り組むべき!そうしないと、次の遠征メンバーには選ばれないぞ!
今回の遠征で、そんな気持ちになってくれたのかな?そうであれば、親父としてはメッチャ嬉しいです。帰ってからの自主トレでは、改めて基礎をしっかり見直すことや、真剣にやっていなかったキックなど、今までとは少し違う意識で取り組んでいると、何となく感じられます。
この夏は、長男の進路も考えたり、次男がチームを移って遠征だったり、今まで以上に親のサポートが必要になりそうなことは予想していました。なので、早めに予定を調整して、送迎・観戦・自主トレなど、可能な範囲で関わってきました。ただ、関わり過ぎるのは良くないので、基本的にチームでの活動は静観。で、自主トレだったり家での相談には乗り、あとは必要なことをサポートしました。
先に書いてあるように、私からは「GKやれ!」と言ったことは一度もありません。「もしGKやるなら、親から細かいこと言われるぞ!気になることは家でも言うぞ!自主トレとかも増えるぞ!」と、GK経験者の私としては、同じポジションをやる“覚悟”みたいなことは伝えてきたつもりです。実際に自主トレはメッチャやってます。試合や正規の練習が午前中に終わったら、午後からガッツリ3時間くらいやる時もあります。次男なんて、たまに「もうキツい!シュート強い!!虐待だ!!!」とか言ってますね。
でも、やっぱ楽しいです。親子で同じスポーツして、同じポジションのトレーニングして、家でも共通のテーマで話せる。時々「ホントはイヤなんじゃないかな?」とか考えたりもしますが、どうやら息子2人も楽しいみたいです。あ、たまに文句は言ってきますが(笑)
この夏は2人とも、楽しいとか良いことだけじゃなく「ツラい!悔しい!まだまだ!」という、成長につながる経験ができたはず。子供の頃の経験って、絶対に大人になって社会に出ても活かせるはず!だから、改めて書きます!
美容業界には、サッカー大好きな美容師さんや営業マンも多いので、ちょっと共感していただける方がいたら嬉しいです。あ、アラフィフおやじGKのYoutubeチャンネルもやってます。