*サロンオーナー様の会話で感じること。
まず、多くのサロンオーナー様とお会いしていると、本当に貴重なお話をたくさん聞くことができます。その中で、やはりその地域で長く経営されていて、繁盛を続けている方々は、地域の方と非常によい関係を築いていると感じます。
●会食時の居酒屋で…
「あ、そろそろ伸びてきたんで、またカット予約しといてください!」と、店主から声がかかる。そして、近くの常連さんまでもが「あ、そうだ!私もそろそろだった!カットの予約で思い出したわ(笑)」チェーン店居酒屋のみに通っていては、これは実現しなかったことかも?地域の他業種の経営者さんとの関係を築いていることで生まれるご来店ですね。
●近くのカフェに移動していて…
「あ、〇〇さん、こんにちは!この前、お母さん来てくださってありがとうございます!」と、オーナーから一声。で、お客様も「はい!聞いています!いつもありがとうございます!あ、私もそろそろなんでまた連絡しますね!」と。DMでもメールでもSNSでもない、お店の外にいるお客様との関わりを「地域密着」によって創っています。ランチも、カフェも、地域のショップを少し歩いて利用することを意識しているそうです。
●フォロー訪問で雑談していて…
「朝の掃除の時って、意外に集客にもつながるんですよ!」と、独立開業前のオーナー様。以前お勤めだったサロンでも、積極的に外の掃除を担当していたそうで、そこで挨拶したお客様がご来店につながったということもるとのこと。「おはようございます!暑いですね~。」笑顔で、こんな感じの軽い声かけでよいそうです。
●サポート訪問で長時間立会いしていて…
お客様が会話の中で「あ、そういえばこの前スタッフの〇〇さんも、ウチのお店を使ってくださって、ありがとうございます!私、もうコチラのサロン以外には行っちゃダメなくらいですね~(笑)」オーナーも「逃がしませんよ~(笑)外堀から固めますんで!」と、冗談交じりの会話。でもその中にも、やはり経営者同士の「ビジネス・サービス」という視点での話もしっかりある。こちらでは、ちょっとした特典のあるショップカードを、お互いのお店に置き合っているそうです。まさに「地域相互集客」ですね。
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*業界で聞いた話の中で感じること。
次に、本で読んだり調べたりして感じたことです。
埼玉県で、長く多店舗経営で反映している『理容室』では、週一で朝の「まちの掃除&挨拶」という活動を行っているそうです。しかも、そのサロンのイメージキャラクターの着ぐるみ姿で。それによって、通勤前の皆様はその存在を知る。で、地域の皆様はみんな知っている。初めてこのまちに来た人も、そのうわさを知る。だから、自然に「安心」して人が集まる。SNSでも集客サイトでもない、この「地域認知活動」が、今やどんどん軒数が減っている『理容室』の、多店舗での繁栄を支える1つの武器にもなっているということでしょう。
他、以前こちらのブログでも書きましたが、とある郊外サロンで地域のお客様の生活の全てを囲んでしまおう!という戦略でエリアブランド力を圧倒的にしているケースもあります。以下、気になる方は過去ブログをどうぞ。
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*データ分析結果から感じること。
そして、やはりポスレジ屋としては「地域分析」ですね。どんなポスレジにも、地域来店分析ってあると思います。集計の方法は様々だと思いますが、今も多くの美容室のお客様のほとんどは、周辺地域のお客様です。結局、どんなに世の中が変化しても、美容室がリピートビジネスである限りは、この「地域来店」が圧倒的に集客には重要なはずなんです。(よっぽど、そのサロンにしか絶対にできない施術は商品があって、それを全国的に宣伝できる仕組みがあれば、また違うかもしれませんが、それはもう既に別のビジネスになりそう。)
極端な表現かもしれませんが、ほとんどの美容室は「全国から10,000人」のお客様を集める必要はありません!「周辺地域から1,000人」くらいを維持できるだけの集客とリピートがあれば、繁栄は継続できるはずです!
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*でも、最大限に活かしきれていない!
最後に、この「最大限に活かす」ということ。集客サイト・SNS・Webツール・アプリなど、世の中の変化に伴い美容室の周りには多くの「集客」に関わるツールが溢れています。でも、それを活かすも殺すも、そのサロンの地域での「在り方」が正しくなければ、その「ツールへの依存」になってしまいます。
〇集客サイトに掲載した!
➩でも集客力は低い・リピートしない。
お客様の『ウラの声』は…
「検索して見つけたけど、お店の前を通って行きたいと感じなかったし…」
「行ってみたけど、掲載内容に対して、期待通りではなかったし…」
この場合、サロンが考えるべき改善策は…
「掲載した内容がしっかりと伝わるように、看板や持って帰れるチラシなどもしっかり作ってみよう!」
「本当に、地域のお客様に求められること、私たちが地域の皆様に提供できること、これを正しく掲載できているのか?考え直してみよう」
「もっと『地域に愛されるためにできること』を、お店内でもお店の外でも考えてみよう!そのためにも、この地域がどんな場所で何が求められる場所なのか?もっと考えてみよう!で、それを「行動」に移そう!
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その「行動」のために、今まで書いてきたことをそれぞれ意識していただければ、きっとまだまだ「地域密着店」としての「やるべきこと」が見つかるはずです。