1.『40:80』の場合の2年後の売上
①既存リピート80%/新規リピート40%で…
②月間売上¥500,000の状態から…
③2年後に¥613,274になるのに…
④新規客数は毎月15人必要になります。
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2.『60:90』の場合の2年後の売上
①既存リピート90%/新規リピート60%で…
②月間売上¥500,000の状態から…
③2年後に¥938,944になるのに…
④新規客数は15人から11人に減りました。
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とりあえず2年後という想定で作成していますが、もちろんもっと成長スピードが速くなるケースもあれば、遅くなるケースもあります。
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ちなみに、上記シミュレーションの各数値は実在するスタイリストの売上推移と非常に近くなり、サポートさせていただいているサロン様でも、ミーティングや目標設定等にもご活用いただいております。
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いかがでしょうか?『40:80』より『60:90』の方が、集客コストも低く経営できそうですよね。そして、スタッフの成長も早いということは離職率も下がるはず。ということは、採用コストも下がります。
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でも、今の美容業界は『40:80』をトレンドとして目指す人の方が多いように感じます。例えば『新規集客がスゴいんです!』ということ。その方が、目立っているサロンとして取り上げられているイメージがあります。もちろん、何を選択するかは自由で、どちらが正解という訳ではないです。ただ『効率よいサロン経営』としては、個人的には『60:90』という数字がもっと取り上げらるべきでは?と感じています。
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ちなみに『60:90』のサロン様については、上記のサンプル以上の高水準の数字を維持しており、かなり成長スピードが速いケースも出ています。そちらのサロンでは、高単価・高リピート率の仕組みがしっかりとできていて、非常に効率の良い売上構造になっています。以下、そのサロン様の今年の各数値を掲載しておきます。
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どんな仕組みがあるのか?について、ここでは書きませんが、気になる方はご相談いただければ、その仕組みのサロン運営をされている方のご紹介も可能です。
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*2020年の年間売上は前年比98%。
*月間売上約300万
*3月・4月・5月は前年比で売上減
*6月以降で前年比で売上アップ増
*新規客数の比率は8~11%で推移
*総合リピート率は約92%
*新規リピート率は約70%
*既存客リピート率は約95%
*年間カルテ枚数は約700枚
*次回予約率は約60%で推移
*客単価¥12,000前後を維持
*来店サイクルは全体平均で80日
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いかがでしょうか?
新型コロナ問題がまだまだ落ち着かない中でも、前年比98%と安定した数字となっています。系列店でも上記に近い数字が出ており、データ屋として『安定売上が効率よく作られるサロン』としての見本にしたいくらいです。もちろん、スタッフの定着とか地域性とか、色々な要因はあるかもしれません。しかし、こういう数字の基準があり、それを実現する仕組みがあることは、これからの時代に非常に大事だと感じます。
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高い客単価
高い次回予約率
高い来店サイクル
低い新規客数比率
低い集客コスト
低い採用コスト
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それらの基本となるのが・・・
リピート率を高めること!
私はそう考えています。
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そういう仕組みを取り入れるのもアリ。
今のままでリピート率を高めるのもアリ。
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今、改めてリピート率を高めることの重要性を美容業界全体で見直したい!
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緊急事態宣言の中の成人式明け。
そんなことを思いながら書きました。