ブログの過去記事がベースとなっていますが、当日はより深くお伝えできればと思います。主催の安永様のご厚意により、オンラインで全国どこからでもセミナー参加OKとのことですので、気になる方は以下よりお申し込みください。
①今、美容業界にある3つの本末転倒とは?
それぞれ記事としても詳しく書いていますが、ここで本末転倒と言う言葉について、改めてお伝えします。
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‐本末転倒‐
「本来の肝心なことではなく、関係ないようなことが中心になってしまっているさまを表す言葉。」
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1.について。
美容室は本来リピートビジネスであると、私は20年前から美容業界に伝えております。しかし、近年の美容業界の傾向は?
『インスタ新規100人達成!』
『ホットペッパーで毎月200人!』
そういう言葉が注目されていませんか?
もちろん悪い事とは言いません。しかし、売上が多くて活躍している美容師さんは、圧倒的に指名客・リピーターが多く、多くの新規客に入客する時間はありません。
そういう美容師としての『理想の未来』を想像せずに、多くの新規に頼り続けて売上を維持している美容師さんもいる。そんな環境になっているサロンでは、実は長く通ってくださっている常連さんが、本当に行きたいタイミングで予約できていない。そして、最悪の場合は失客してしまう。
いかがでしょう?「本末転倒」では?
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2.について。
美容業界で、トレンドを追い求めることはもちろん大事!しかし、業界で注目の新しい○○、それは貴店のお客様が求めている事ですか?
以下、極端な例ですが…
『外国人風カラー』
→白髪染め希望のお客様に必要?
『発色の良い派手なカラー』
→落ち着きある主婦層に必要?
『ガッチリ固まるワックス』
→サラサラヘアーに必要?
多くのお客様に求められているわけではないのに、業界で注目の『何か』を取り入れ、結局は定着せず一過性で終わるというケースは多いです。結果、その時はよく見えても、リピートしたいメニューではなく、習得に時間をかけたスタッフも疲れる。で、結局いつものメニューが一番愛されているし長く使われている。
いかがでしょう?「本末転倒」では?
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3.について。
例えば…
『さあ、今月は客単価アップ月間だ!』
『これ、¥500アップできるメニュー!』
その結果は?
『今月、私のメニューアップ数はどう?』
歩合給与にも影響するので重要ですね!
しかし、そのメニューアップしたお客様のリピート率は何とたった5%。そして、失客している人も多い。
でも、歩合給アップのために実績を知りたい美容師さんは、将来の積み重ねになるはずのリピートは意識していない。お客様をお金に例えるのは失礼ですが、目先の¥500を得たいがために、次に来てもらえるはずだった¥10,000を失っているかもしれない。
いかがでしょう?「本末転倒」では?
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②リピート率UP・失客防止は別物です!
過去記事でも書いています。
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新規客にリピートしてもらうには?
○集めるためのニーズを正しく打ち出す。
○何を求めているのか?を聞き出す。
○次もここに来たい!と感じてもらう。
ざっとこんな感じでしょうか。
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既存客への失客を防ぐ取り組みとは?
○いつものニーズを把握しておく。
○予約・待ち時間で不快感を与えない。
○時には『いつもの!』以外の変化も。
こんなところが一般的ではと思います。
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取り組み・考え方、やはり違いますね。
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新規客は、ご来店時の施術や接客で不満を感じる以前に、そのサロンを選んだ理由と実際の来店のギャップが大きいと、次に来る可能性は低い。他、前のサロンでどんなことを不満に感じたのか?のヒアリングも重要。そして、リピート率を「来店動機=集客媒体」ごとに分析することで、より効率の良いリピート率の高い新規集客を見つけることもできます。
既存客は、今までは満足だったのに、何らかのきっかけで不満を感じて失客する可能性が高い。なので、快適・新しさを提供するより、不満の機会を減らすことで失客を防ぐべき。もちろん、新しい提案でマンネリを防ぐことも大事ですが、予約・来店・待ち時間・施術中・会計・次回来店促進という、サロンワークの中での『負』を減らすことに比重を高めるべき。
月間指名売上200万美容師さんの、そんな『負の削除』を意識した取り組みについて、以下の過去記事にも書いています。
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③すぐできる!見落としがちな5つのお得策
本当は5つどころではなく、できることはまだまだあります!これは、なぜ見落としがちなのかというと、やはり『新規集客』に力を入れがちだから。
美容室のデータを長年見てきて、今も昔も変わらない私が伝えたい『40:80』という数字。これには2つの意味があります。
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1つ目は再来率について。
『40:80は停滞・60:90は成長』
集客数も大事ですが、実はリピート率が未来の売上にもたらす影響は非常に大きく、実際のデータでもスタイリストの成長に大きな差が出ています。
2つ目は売上構造について。
『上位40%の顧客で80%の売上』
どちらも、既存客に注目すべき理由がハッキリとわかる数字です。なので、ここでの『5つのお得策』は、既存客・常連さんに対しての取り組みが多いです。きっと「あ、そういえば最近は…」というようなことがあるはずです。
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少しだけ5つのお得策に触れておきます。
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1.お電話編
お断りした予約、フォローしていますか?
ちょっと無理した予約、その一言が大事!
2.来店編
大事なのは「当店を最初に知ったきっかけ」
終わり時間と次の予定、確認できてる?
3.バタバタ編
忙しい時ほど、目を見て「ゴメンナサイ!」
技術的なミス、その場しのぎが失客に!
4.問題共有編
失客したお客様の顔、思い浮かびますか?
失客の原因、みんなで話してみませんか?
5.イイこと発見編
実は最高の事例は、自店の中にあります!
リピートする理由、共有してみませんか?
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売上アップへの近道というより、遠回りしない道かもしれませんね。そんな今やるべきこと、きっと見つかります!
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④Hot Pepper 賢いコスト削減方法とは?